先生と目が合った。
笑顔の先生。
私は恥ずかしくなって、思わず先生から目を逸らした。
さっきまで離れたとこにいた先生は私の横に来ると、私の肩を“ポンポン”と叩いた。
“ビクッ”と跳ね上がる体。
先生の方を見ると、笑顔でベンチを指差していた。
ここに座らせてということかな?
私は鞄を取って、自分の足下に置いた。
先生は私に笑顔を見せると、隣に座った。
先生が何か言った。
私は先生の口元を見た。
読唇術で読み取れない。
私は制服のポケットからメモ帳とボールペンを出した。
筆談に使うために、私の制服のポケットにはメモ帳とボールペンが入っている。