【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―





「きたねぇなぁ……。てか、俺、何かおかしなこと言った?」


「お前までそんなこと言うなんてな」


「ん?お前までって……。俺と同じこと聞いたヤツがいるのか?」


「あぁ」




咲哉は白衣からハンドタオルを出して口を押さえた。


俺と同じことを思ってたヤツがいたなんてな。


生徒が聞いたんだろうけど。


…………って……ことは……。


俺の考えてることは中学生レベル?



「さっきまでそこにいた生徒だよ」



咲哉が俺の座ってる丸椅子を指差した。


やっぱり生徒かよ……。