先生に初めて“ハル”って名前で呼ばれた。


くすぐったいようなフワフワしたような感じ。


私たちの上に雪が舞い落ちてきた。


ヒラヒラと天使の羽のように舞う白い雪。



「あっ、雪だ……」


「ホワイトクリスマスだな」



私たちは笑い合った。



「ハル……」



先生が私を見下ろす。



「ん?」



私は先生を見上げる。


優しく微笑む先生。


そして――……。


先生の唇が私の唇に重なった。


深くて熱いキス。


雪も溶けてしまいそうな、とろけるような熱く甘い甘いキス。