先生は私の手を握り、自分の方に抱き寄せた。
先生の胸の中に体が飛び込む。
先生の甘い香りがする。
5年前と変わらない甘い香り。
肩を震わせ泣く私の背中を優しく擦ってくれる先生。
「香月?顔、上げて?」
私は顔を上げて先生の顔を見上げた。
優しい笑顔で私を見下ろす先生。
ねぇ、先生?
私の胸のドキドキが聞こえる?
私、今ね凄くドキドキしてるよ。
「会いたかった……」
先生が笑顔で言った。
「私……も……先生に……会いたかった……ずっと……ずっと……」
「香月……」
先生は私の体をギュッと抱きしめた。
先生が公園で言ったこと頭に浮かんだ。
“偶然じゃなく必然”
“こうなる運命”
先生もそうだったんだね。
先生も私に会いたいって、ずっと思っていてくれたんだね。
お互い、会いたい気持ちが通じ合ったんだね。



