【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―




車はあの展望台に着いた。


車から降りてベンチに座った。


夜景が凄く綺麗。



「寒くない?」


「うん……」



沈黙が続く。


胸がドキドキする。


先生に聞こえちゃいそうなくらい。



「香月は今、何してるの?」


『大学に通ってる……』


「そっか~。香月も女子大生かぁ……」



先生は立ち上がり、柵のところに行くと柵に手をかけた。


そしてコートのポケットからタバコを取り出して、口に咥えると火をつけた。


煙が風に乗ってユラユラと流れていく。



「先生?」



私は先生の隣に立った。



「ん?」


「阿川先生は……元気?」


「あぁ。俺も咲哉も学校は変わってないんだ」


「そうなんだ……」



キラキラいろんな色に輝いている夜景。


ここから見る夜景はこんなに綺麗だったんだ。


花火を見た時には気付かなかったな……。