「香月?」 『ん?』 「俺さぁ、車を路駐してあるんだよね。だから行こ?」 先生がベンチから立ち上がる。 えっ? どういうこと? 『先生?行こって……どこへ?』 「ドライブ」 先生がニッコリ微笑む。 『ドラ、イブ?』 あれ? このシチュエーションどっかで……。 あっ………。 初めて先生と、この公園で会った時だ……。 泣いてる私をドライブに連れて行ってくれたんだ……。 あの時と同じだ。 「ほら、早くしねぇと置いて行くぞ?」 先生は歩き出す。 私は鞄を持つと、先生の後を付いて歩いた。