咲哉はコーヒーの入ったマグカップを持ってきて机の上に置いた。 「サンキュー」 俺はコーヒーを一口飲む。 「で、何か用か?」 「別に用なんかねぇよ」 「そっか……」 咲哉はパソコンの画面を見たまま鼻で笑った。 「なぁ……」 「ん?」 「保健室の先生って暇そうでいいよなぁ……。コーヒーも飲み放題なんだろ?」 「ブッ!」 咲哉が飲んでいたコーヒーを吐きそうになる。 そして俺を見て大爆笑する咲哉。 俺、何か変なこと言ったか?