【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―




目を見開いて俺を見てる香月。



「久しぶりだな」



俺は笑顔で言った。


頷く香月。



「元気だった?」



再び頷く香月。


香月の目から涙があふれて、頬を伝って流れ落ちた。



「相変わらず泣き虫だな」



俺はクスッと笑うと、指で香月の頬に触れた。



「せん、せ?」



えっ?


今“先生”って言ったのか?


香月がしゃべった……。


初めて聞く香月の声。


鼻にかかった可愛い声。



「香月?しゃべれるのか?」


「……うん」


「香月の声、初めて聞いた」



俺は香月の頭を撫でた。




―瑞樹Side end―