【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―




街灯に照らされた真っ赤な手の平。


えっ?


やっと状況がわかった。


先生は私を庇って刺されたんだ。


ベンチに座り俯いてる元カノに……。


ナイフの先端から落ちていた雫は血だったんだ……。


その瞬間、私の頭の中はパニックになった。


先生の体を抱きしめた。


ギュッと強く抱きしめた。


鼻につく血の匂い。


力無くダランとした先生の手。


街灯に照らされた先生の顔は白くて、まるで死んでるみたいで……。


でも先生の顔は苦痛で歪んでいて生きてることがわかった。


けど、命の炎はいつ消えてもおかしくない情況だ。


先生?


ねぇ、先生?


いやだ……。


いやだよ………。


ねぇ、目を開けて?


起きて?


先生、起きてよ!


私の名前を呼んでよ!


「香月」って、頭を優しくポンポンってしてよ!


私のせいだ……。


私のせいで先生は………。


いやぁぁぁぁぁぁーーー!!