私はもう1つの袋を鞄から出した。



『はい!阿川先生?』



私は阿川先生の前にクッキーを差し出した。



「俺に?」


『うん』


「マジで!?」


『うん』


「ありがとう!」


『いいえ』



阿川先生は笑顔でクッキーを受け取ってくれた。


そして袋を開けて、クッキーを1つ口に入れた。



「うまっ!」


『ホント!?』


「うん!美味いよ!」


『良かった』



私が作ったわけじゃないんだけどね。


でも喜んでくれて良かった。