【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―




書類にボールペンで何か書いてる阿川先生。


私は先生から返ってきたノートを鞄から出した。


今日は何て書いてあるんだろう……。


ノートを捲り1番下を見た。



【明日から冬休みだな。また新学期にな!】



そう書かれた最後のところにクリスマスツリーの形をしたシールが貼ってあった。


先生って、こんな可愛いシール持ってたんだ。


顔がニヤけてくるよ。


その時、阿川先生に肩を叩かれて体が“ビクッ”となった。



「何、ニヤニヤしてんだ?」


『えっ?』


「顔が赤いぞ?」


『えぇっ!』



私は手でホッペを触った。



「嘘だよ」



阿川先生が笑う。



『もぅ!』



私はホッペを膨らませた。


阿川先生にはクッキーあげないんだからね!