今日も阿川先生に送ってもらうことになった。


先生の車に乗るより阿川先生の車に乗る回数の方が多いかも……。


どうして急に阿川先生に送ってもらうことになったのか。


どうしてノートでの補習をするようになった理由を聞いた時に先生は困った顔をしたのか。


本当の理由が知りたい……。


知りたい………。


本当の理由が――……。


私は運転中の阿川先生の肩をポンポンと叩いた。



「ん?」



チラッと私を見る阿川先生。



『阿川先生に聞きたいことがあるんだけど……』


「聞きたいこと?」



運転中に手話をするのは難しいので、阿川先生は道路の少し広くなってるとこに車を止めた。