【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―




先生と阿川先生、遅いな……。


何、話してるんだろ。


ベッドのある部屋に入ってから1時間は経つのに……。


私は先生と阿川先生のいる方を時々見ながら外を眺めていた。


私が先生と阿川先生のいる方を見た時に、先生と阿川先生が出て来た。



「ゴメン!」


「ゴメンな」



先生と阿川先生が顔の前で手を合わせた。


私は首を左右に振った。


先生と阿川先生が椅子に座った。



「香月?」



先生が私の肩をポンポンと叩いた。



『ん?』



私は先生の方を向く。



「香月に話があるんだ……」



話って?


何の話だろう……。