「まぁ俺の話を聞けって!」
少し興奮状態の咲哉をなだめた。
「すまん……」
咲哉がベッドに座り直した。
「保健室での補習を辞めるだけだから」
「どういう意味だよ?」
「もし探偵を雇ったとして、学校で見張られることはないとしても、帰りに送って行くとこを写真に撮られるかもしんねぇだろ?
星羅は俺が香月のことが好きなんじゃないかと思ってる。
香月が俺の車の助手席に乗ってるとこを撮られたらどうなる?」
「疑うだろうなぁ……」
「だろ?俺が本当のことを言っても信じねぇかもしんねぇしな。
あの親子なら学校にバラすとか言うかもしんねぇし。
そうなったら俺はいいけど香月が辛い思いをすることになる。
それだけは避けたいんだ……」



