【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―





「話って何だよ?」



咲哉がベッドに座る。


俺は椅子に座った。



「1週間前に星羅の親父がアパートに来たんだ……」


「はぁ?どうして元カノの親父が瑞樹の住んでるアパートの場所がわかったんだ?まさか教えたのか?」


「……なわけねぇだろ?」


「じゃー……何で……」


「探偵を雇ったらしいんだ」


「金持ちの考えることはわかんないな」


「あぁ」


「で、元カノの親父は何て?」



俺は1週間前にあったことを咲哉に全て話した。


星羅が自殺未遂をしたこと。


星羅の父親と喫茶店で話したこと。


全て話した。