先生が阿川先生に何か耳打ちする。 頷く阿川先生。 「香月?用が出来て今日は送って行けないんだ。だから今日は阿川先生に送ってもらって?」 『うん……』 先生はそう言うと保健室を急いで出て行った。 「帰る用意したら送って行くから……」 『うん』 私は帰る用意をした。 「駐車場で待ってて?」 『うん』 私は保健室を出て駐車場に向かった。 廊下は凄く寒い。 体が震えてくる。 まだ18時過ぎたばかりなのに外は真っ暗だった。