はぁ……。 これで良かったんだ。 もう星羅とは終わった。 俺は後悔はしていない。 むしろスッキリしていた。 テーブルの上に置いた携帯を取った。 俺は咲哉に電話した。 「咲哉?俺。これから会えない?咲哉に頼みがあるんだ。あぁ……うん……。じゃー、お前んちに行くわ。じゃーな」 俺は電話を切った。 寝室に行き、クローゼットの中から自分の服やスーツを出した。 それをボストンバックや紙袋に詰める。 それから必要な物も詰めた。 今日、俺は、このマンションを出て行くことに決めた――。