しばらくして星羅が寝室から出てきた。


何泊するんだ?ってくらい沢山の荷物。



「話って何?瑞樹が行かないから一樹くんに迎えに来てもらうことにしから時間がないの。なるべく手短にお願いね」



星羅はそう言うと、ダイニングテーブルの椅子に座った。



「わかった」



俺はソファーから立ち上がると、ダイニングテーブルに行き、星羅の向かいに座った。



「あのさぁ……星羅……」


「ん?何?」



星羅が毛先を指でクルクルしながら言った。



「俺と……別れてくれ……」


「えっ?」



目を見開いて俺を見る星羅。


毛先をクルクルしてた指が止まった。