―瑞樹Side― 次の日――。 目が覚めた時、8時を少し過ぎていた。 案の定、星羅はまだ帰っていない。 あの男のとこに泊まっているんだろう。 俺は寝室のベッドの上でゴロゴロしていた。 玄関が開く音がする。 星羅が帰って来たか? 「瑞樹?」 星羅が寝室に入って来た。 「おかえり」 俺は上半身を起こす。 星羅がベッドに上がってきた。 俺の知らないシャンプーの香りが鼻を掠めた。