俺は本屋を出た後、いつものようにコンビニに寄って、マンションに帰った。


コンビニで買った弁当を食べながら手話の本を読む。


読んでるだけで頭が爆発しそうだ。


難しすぎる。


咲哉はこんな難しいものをよく覚えたな。


でも、香月と手話で会話したいから覚えたいって気持ちの方が強い。


手話の本を閉じると、コンビニの袋から賃貸情報誌を出した。


早いうちにこのマンションを出ようと決めた。


明日は仕事が休みだ。


不動産屋に行こう。


それから明日、星羅に別れを告げよう。




―瑞樹Side end―