【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―




俺は仕事の帰りに本屋に寄った。


手話の本を買うために。


花火大会の時に“ありがとう”という手話を覚えた。


俺が手話を覚えれば、授業でも使えると思った。


でも本当の理由は、香月と手話で会話がしたいから。


会話の輪が広がると思ったから。