【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―





「何でいきなりそんなこと聞くんだ?」


『えっ……えっと……』



私は阿川先生を見たまま固まってしまった。


どうしてって……。


どう言ったらいいの?



「わかりやすいヤツだな」



阿川先生は笑った。


手話を使わずに何か言った阿川先生。


何を言ったのか読み取れなかった。



『何て言ったの?』


「何でもない」


『教えてよ~』


「教えない」



阿川先生とそんなやり取りをしてると保健室に先生が入って来た。