“お前の気持ちを伝えろ”


“大丈夫だ”


咲哉の言ったことが頭の中でグルグル回る。


本当に気持ちを伝えていいのか?


でも……どうやって……。


女の子といてこんなに緊張したのって始めてかも……。



「香月?」



香月は俺の顔を見る。


ストレートに“好きだ”と言っていいのか……。


それは……出来ない……。


ずっと俺を見てる香月。



「香月……あのさぁ……」



あぁ……。



「やっぱいいや。ゴメン」



俺は苦笑いした。



『途中で話を止めたら気になる……』



香月はメモ帳にそう書いた。


そうだよな……。


気になるよな……。


…………よしっ!