【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―





「もう終わったのか?」



先生は腕時計を見ながら言った。


私も携帯の時計を見る。


21時少し前。



『終わっちゃったのかも……』



私は携帯のメモ機能にそう打って先生に見せた。



「車に戻ろっか?」


『うん』



私と先生は車に戻った。


先生がエンジンをかける。


エアコンの噴き出し口から冷たい風が出てくる。


汗をかいた体がエアコンの風で乾いていく。


冷たくて気持ちいい。