【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―




だんだん公園に近付いて行く。


花火大会は私の家からだいぶ遠い場所でするからか、花火大会に行く人をほとんど見ない。


浴衣を着た私って浮いてる?


公園が近付いて来るにつれて胸の鼓動が早くなっていく。


あの持久走をした時のように……。


胸が“ドキドキ”して破裂しそう。


下を向いて歩いて、顔を上げた時……。


先生の車が見えた。


一気に上がる胸の鼓動。


破裂しそうだった胸の鼓動は、先生の車を見た途端に止まってしまいそうだった。