【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―





「マジ?」



先生が目を見開いて私を見る。


“コクン”と頷く私。


先生が阿川先生の方を見ると、阿川先生は微笑みながら頷いてる。



「本当にいいのか?」



再び先生が私の方を見て言った。


“うん”と私も再び頷く。


恥ずかしくて顔から火が出そう。


先生と2人きりで花火大会に行けるなんて夢のようだよ。


私はホッペタをつねってみた。


いたっ!


ホッペタにジンジンした痛みが広がった。


夢じゃないんだ。