【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―





「2人で行って来い!」



阿川先生は満面の笑みで先生の肩を叩いている。



「咲哉?俺と香月は教師と生徒だ。一緒に行けるわけねぇだろ?」



うん。


先生の言う通りだ。


人が沢山いて、この学校の生徒も間違いなく行ってて、見回りの先生だっている場所に一緒に行けるわけがない。



「別に構わないだろ?会場に行かなくても違う場所で見れば」


「あっ……。そっか……」



先生、納得してるし。


納得しちゃっていいの?


でも、どうして阿川先生は私と先生を一緒に花火大会に行かせたがるの?