【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―





「咲哉~!疲れた~」



俺はそう言いながら保健室に入った。



「お疲れ。コーヒーいれてやるから座れよ」


「おぉ!サンキュー」



俺は椅子に座った。



「吉川はどうだった?」



コーヒーをいれながら咲哉が聞いてきた。



「やっぱり吉川たちがやってたみたいだな」


「そっか……」



咲哉はコーヒーの入ったマグカップを机に置いた。



「これで香月へのイジメがなくなればいいな」



咲哉はそう言ってコーヒーを一口飲んだ。



「そうだな。そうなればいいんだけどな……」



俺はグラウンドの方を見て言った。