【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―




吉川は廊下で待っていた秋本と矢沢と帰って行った。



「はぁ……」



思わず溜め息が漏れた。


どっと疲れが押し寄せる。


机の上に置かれたメモ帳を見る。


吉川が書いてしまったものは消せない。


俺は、吉川がイタズラ書きしたとこを切って紙を丸めるとゴミ箱に捨てた。


そして数学準備室を出ると、俺は保健室に向かった。