【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―




香月の震える体。


俺は香月を抱きしめたまま背中を擦った。



「もう大丈夫だから……」



そう言いながら香月の背中を擦った。



「おい、瑞樹。香月を保健室まで運んでくれ」


「あぁ」



俺は香月を抱き上げた。


恥ずかしそうに目を逸らす香月。



「香月?ゴメンな……」



香月は首を左右に振った。


そして俺に笑顔を見せてくれた。