【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―





「咲哉?俺、香月を探しに行って来るわ」



そう言って椅子から立ち上がった。



「俺も行くよ。手分けして探した方が早いだろ」


「サンキュー」



さっきは呑気な感じだった咲哉。


やっぱ、いざって時に役に立つな。


俺と咲哉は保健室を出た。



「俺こっち探すから、瑞樹はあっちの方探して?何かあったら携帯に電話な」


「あぁ、わかった」



俺と咲哉は手分けをして香月を探すことにした。