吉川麗華は阿川先生と何か話してる。


その間、英語の補習は中断。


阿川先生は薬がある棚を開けて、吉川麗華に何かの薬を渡した。


そして私を睨み付けるように保健室から出て行った。


阿川先生が机に戻って来て、椅子に座った。



『何だったの?』


「頭痛いから薬くれってさ」


『ふーん……』



あの睨み付けるような目。


本当に頭が痛くて薬をもらうのが目的だったのかなぁ……。


とても頭が痛そうには見えなかったけどな。


もしかしたら私が毎日のように保健室に行ってるのを知ってて、何をしてるのか様子を見に来たとか?


まぁ、どうでもいいや。


私は再び英語のプリントに目を落とした。