数学の次は日本史と世界史。
その次は現国。
先生の教科担当は数学。
数学はもちろんだけど、他の教科も丁寧な教え方でわかりやすい。
でも英語のプリントは先生手作りじゃなかった。
英語の先生の独特な文字でわかった。
このプリントは英語の先生が作ったんだ。
「俺、英語はパス。咲哉、頼む」
先生は阿川先生に頼んでるみたい。
『先生、英語苦手なの?』
私はメモ帳にそう書いた。
「ま、まぁ……」
照れくさそうに笑う先生。
『先生でも苦手なものがあるんですね』
「そりゃー……まぁな。でも阿川先生は英語は得意だぞ~!」
私は阿川先生を見た。
阿川先生は眉間にシワを寄せながらプリントを見てる。
阿川先生って、英語が得意なんだぁ。
へぇ……。