私はいつもの椅子に座った。


阿川先生も椅子に座る。


私は阿川先生の肩を叩いた。



『私、決めた!』


「何を?」


『将来は保健室の先生になる』


「どうして?」


『だって、ベッドで寝れるから』



私はニコッと微笑んだ。



「だからさぁ……。俺は寝てねぇって言ってんだろ?」



阿川先生が笑う。



『寝てたくせに!阿川先生、大丈夫だよ。このことは誰にも言わないから』


「はいはい。もう何とでも言ってくれ」



阿川先生は笑いながら私の頭をポンポンとした。