【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―





『先生は彼女さんのこと愛してる?』


「彼女に対して愛はないよ……」



俺が、そうメモ帳に書いたのを見て、香月は目を見開いて俺を見た。


俺と星羅の間には愛はないんだ……。


あんな場面に出くわしたのに、バカに冷静な俺がいた。


もうどうでもいいと思った。


その時に確信したんだ……。


俺は星羅に対して、もう愛はないと……。