しばらくして、公園の出入口から歩いて来る人が見えた。
あっ、先生だ。
スーツ姿じゃなく私服の先生。
カッコイイ……。
胸が“ドキドキ”してる。
やっぱり私は先生のことが好きなんだ……。
先生に恋してるんだ………。
「おっ!ちゃんと待ってたな」
笑顔でそう言う先生。
私は“コクン”と頷いた。
「じゃー行こうか?」
えっ?
行くって、どこへ?
私は先生の顔を見た。
そしてメモ帳を出して、
『行くって、どこへ?』
と、書いて先生に見せた。
「ドライブ」
『ドライブ!?』
私は目を見開いて先生を見た。
私とドライブって……。
『どうして?』
「理由は後。車を路駐してあるから、とりあえず行こ?」
先生はそう言って歩き出した。
どうすればいいの?
先生に付いて行っていいの?
「早く来ないと置いてくぞ~!」
先生はそう言って手招きをした。
私はベンチから立ち上がると、先生の後ろを付いて歩いた。