【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―





『彼女と喧嘩して追い出されたとか?』


「まぁな……」



先生は力なく笑った。


だから悲しそうな顔してるの?



『そうなんだ……。だったら早く帰って彼女と仲直りしたらどうですか?』


「そうだな……」



先生はまた力なく笑った。



「香月は?これからどっか遊びに行くのか?」


『うーん……。適当にブラブラして帰るだけ……』


「そっか……」


『先生、早く彼女と仲直りできるといいね!じゃーね!』



私は先生にメモ帳を見せてからメモ帳を鞄に入れると、手でバイバイした。


その時――……。