【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―




マンションから歩いて15分くらいのところにあるバーへ行った。


カウンター席の1番奥に座った。


ジントニックを注文したと同時に咲哉がバーに入って来た。



「よぉ!」



咲哉が隣に座った。



「急に誘って悪かったな」


「いや……」



咲哉はソルティ・ドッグを注文する。



「週末に俺を誘うなんて彼女と何かあった?」



咲哉はタバコをカウンターに置きながら言った。



「いや、別に……。ただ咲哉と飲みたかっただけ」


「そっか……」



咲哉はそれ以上、何も聞かなかった。


カウンターに注文したカクテルが置かれた。



「「お疲れ」」



そう言い合って乾杯した。