よっぽどのことがない限り大声なんて出さない結花。 「うちらはこんなに近くに居んだからさ……。もっと頼ってよ。なんのための親友よ!」 結花の抱きしめる腕が強くなる。 「素直になりなよ。 玲央くんにも。自分にも。 泣きたい時は思いっきり泣け!」 頬を伝う涙が量を増す。 顔はぐちゃぐちゃになって、鼻水も出て。 今の私はブッサイクかもしんない。 でも世界一幸せ者だと思う。 *