そこに見えたのは数々の雑誌を広げる光景。 「本当だ。」 「今まで撮影っていっても玲央くん途中放棄してたみたいだしね。」 へぇ。 玲央、そんな有名になったんだ。 「キャーみてぇ♪11月から始まるドラマに主演するってー♪」 女子たちのざわめきから微かに聞こえた声。 え、まじ? もうそんなに有名なわけ? 「凄いねぇ。」 「うんうん。これじゃあ、そのうちうちらの事相手しなくなっちゃいそうだね。」 結花が言ったこの言葉が私には、とてもとても重くのしかかった。 *