トントンと肩を叩かれ振り返ると、そこには玲央。




「…………なにその荷物。」




玲央の手元には推定10個の箱。




「え?

あぁ、これ?なんかもらった。」




と面倒くさそうにいう玲央。




「俺、甘いもん食えねぇし」




と言ったかと思うと、その箱を全部私に渡して




「やるよ。

エマ、そういうの好きだろ?」




と言い靴に履き替える。




「………どうした?」




「え?

あぁ別に。」




なんか玲央に物もらうの初めてだな。

玲央が慣れないことするもんだから、正直戸惑った。




さっさと履き替えて行こうと思った、その時




「尾崎さん………いいのぉ?」




桃子の声が聞こえた。




*