「柚木…俺に宣戦布告したよな」
「あぁ~はい」
「あのことなんだけど」
「なんですか?」
「…お前に1週間時間やるよ」
「翔真!?」




子音は立ち上がって、



俺の制服の裾を握ってきた。





「その1週間…俺は子音と関係を絶つよ」
「…マジですか?」
「あぁ。ただし1週間だけだからな」
「はい!」
「んで…最終的に子音の思いで決着決めようぜ」
「はい」




子音は涙目で俺を見つめる。




「だから…今日だけは子音を奪うよ」
「…はぃ」





俺は涙目の子音を連れ去った。




ついた先は保健室。




子音の顔を見れば、



たくさんの涙を流してた。




「子音」
「…ねぇ…なんで?」
「ごめんなぁ。勝手に決めて」
「…っ」




俺は子音を抱きしめた。




「あたしが好きなのは翔真だよ」
「知ってる。だから…あいつに時間やったんだよ」
「バカぁ」