翔真の匂いが漂う。




夕暮れの風が凄く心地いい。



急に目の前の翔真が恋しくなった。





ギュッと抱きついて…



そっと呟いた。




「翔真…好きだよぉ」
「…ん」




どうしようもないくらいスキ
この想いはちゃんと、
翔真に届いているのかな?





「到着!」
「…ありがと」
「無理すんなよ」
「うん」
「じゃ…お別れのキスな」




そういうって翔真はフレンチキスをくれた。




翔真のキスはいつだって優しい。



「そんな顔すんなよ」
「え?」
「帰したくなくなる」
「どんな顔??」
「…さぁ?」





あたしが膨れてると、



笑って頭を撫でてくれる。




「また明日な」
「…うん!」