王子を見上げる。




目が合って…
あたしは逸らしてしまった。




「習わなかった?」
「え?」
「知らない人にはついていかない、って」
「…先輩に無理矢理つれてこられたの」
「あははっ!!嘘だよ、知ってる」
「意地悪ぅ」



あたしは王子の
胸をポンポンと叩いた。





「あのね…」
「ん?」
「ありがと//すんごく怖かった」
「うん」
「感謝してるからね?」
「じゃ…今日の放課後デートしよ?」
「うん……はっ!!?」




聞き間違いでしょうか??
デートしよ?
って!!




あたしは王子を見上げた。
満面の笑顔なんですけどぉ?



「決まりね♪」
「…うん//」





素直に頷いちゃうあたし。




だって嫌じゃないから…
ホントは凄く嬉しいの
ずっと待ってたんだ
王子とのデート♪