なぜか…
あたしの隣を歩く王子//
な、んで??




あたしは首を少し傾げた。





「子音ちゃんに質問してもいい?」
「え?うん」
「俺って…罪男?」
「…っ!!?」





あたしの瞳を捕らえる…
王子の瞳。



「どう思う?」



罪男って…
5眼目の保健室であたしが言った言葉。
ま、まさか…起きてなかったよね!?
ってか…
王子はあたしが寝てたって気づいてる??
気づけてはないよね。





「つ、罪男じゃないと思うよ?」




声のトーンが
いつも違ったあたし。




「そう?」
「な、なんで??」
「や、なんとなくなんだけどね」
「そっかぁ」



よかったぁ♪
気づいてないみたい!
安心、安心♪




あたしは笑顔で
王子の隣を歩く。