「涼が俺の事を好きになってくれても、三ヶ月間は絶対に手を出さない」

それはまるで、春樹さんが自分自身に言い聞かせてるように思えて。


再び春樹さんの胸元に顔を埋めた私は、キスしても良いよって言いかけた言葉を呑み込んだ。



「涼?」

「……うん?」

「これからは自分の中に抑え込まないで、言いたい事は言っていいからな」

「……ん」


ピタリと耳をくっつけてる場所から、春樹さんの鼓動が聞こえる。


それを聞いてるとやけに安心出来て、私は春樹さんの温かい腕の中で眠りに落ちた。