部屋の隅には観葉植物なんかもあったりして、無駄な物が何一つないシンプルな空間は、非の打ち所なんてなかった。
「もしかして緊張してる?」
マグカップを手に戻ってきた春樹さんが、リビングをボーッと眺めている私の顔を覗き込む。
ハッとして春樹さんに視線を向けると、春樹さんは「心配しないで」と言って腰をおろし、「約束は絶対に守る。無理矢理襲ったりしないよ」と付け加えた。
「いや……そういう事は心配してないよ、大丈夫。ただ、ちょっと気になったの」
言いながら、春樹さんから差し出されたマグカップを受け取る。
「気になった? 何が?」
「男にしては綺麗な部屋だなーって」
「そうか? 何もないからそう見えるだけだと思うけどな」
春樹さんはそう言ってマグカップに口を付け、
「もしかして緊張してる?」
マグカップを手に戻ってきた春樹さんが、リビングをボーッと眺めている私の顔を覗き込む。
ハッとして春樹さんに視線を向けると、春樹さんは「心配しないで」と言って腰をおろし、「約束は絶対に守る。無理矢理襲ったりしないよ」と付け加えた。
「いや……そういう事は心配してないよ、大丈夫。ただ、ちょっと気になったの」
言いながら、春樹さんから差し出されたマグカップを受け取る。
「気になった? 何が?」
「男にしては綺麗な部屋だなーって」
「そうか? 何もないからそう見えるだけだと思うけどな」
春樹さんはそう言ってマグカップに口を付け、

