「いや、そうじゃないと思うよ」
「え? じゃあ、春樹さんは何で不満そうだったの?」
「俺じゃなくて、涼ちゃんを取られたみたいで嫌だったんだよ」
「えぇ!? 私!?」
月曜日のお勉強会で雑炊を食べながら、さっそく昨日の春樹さんの様子を千秋に報告した私は、予想もしてなかった答えに思わず目を見開いた。
「何で私を取られたって思うの!? 千秋は春樹さんの幼馴染みだよ!? 取るわけないじゃん!」
「まぁ、そこらへんは“男心”だね」
「“男心”……?」
「うん。女の子は、自分の親友とか友達が彼氏と仲良くしてても何も思わないかもしれないけど、男はちょっと複雑な気持ちになるんだよ。独占欲の塊みたいな生き物だから」
「でも、私に千秋を紹介したのは春樹さんだよ? 千秋とだったら仲良くしても大丈夫って思ってるんじゃないの?」
「え? じゃあ、春樹さんは何で不満そうだったの?」
「俺じゃなくて、涼ちゃんを取られたみたいで嫌だったんだよ」
「えぇ!? 私!?」
月曜日のお勉強会で雑炊を食べながら、さっそく昨日の春樹さんの様子を千秋に報告した私は、予想もしてなかった答えに思わず目を見開いた。
「何で私を取られたって思うの!? 千秋は春樹さんの幼馴染みだよ!? 取るわけないじゃん!」
「まぁ、そこらへんは“男心”だね」
「“男心”……?」
「うん。女の子は、自分の親友とか友達が彼氏と仲良くしてても何も思わないかもしれないけど、男はちょっと複雑な気持ちになるんだよ。独占欲の塊みたいな生き物だから」
「でも、私に千秋を紹介したのは春樹さんだよ? 千秋とだったら仲良くしても大丈夫って思ってるんじゃないの?」

