「捨てられた……?」
「うん。春樹の義父はけっこう有名な不動産会社の社長でね、春樹が中学生になると同時にマンションの一室を与えて、春樹を家から追い出したんだよ。だから春樹は今までずっと、自分の事は自分でやってる状態」
「あのっ……そのマンションって……」
「今、春樹が住んでる所だよ」
「……春樹さんのお母さんは止めたりしなかったの……?」
「あの人はそんな事しないと思う。利己主義者だろうから」
「利己主義者……?」
「自分の利益ばかり考える人間の事だよ。はっきり言って俺、春樹のお袋さん苦手。二人で暮らせるようになっても食事作らないで、春樹にお金だけ渡して男の所に行ってたみたいだし」
「……」
「あ、春樹には全部内緒ね? まぁ、春樹本人に聞いても大丈夫なんだけど、お袋さんの事だけは聞かないであげて」
「……何で?」
「うん。春樹の義父はけっこう有名な不動産会社の社長でね、春樹が中学生になると同時にマンションの一室を与えて、春樹を家から追い出したんだよ。だから春樹は今までずっと、自分の事は自分でやってる状態」
「あのっ……そのマンションって……」
「今、春樹が住んでる所だよ」
「……春樹さんのお母さんは止めたりしなかったの……?」
「あの人はそんな事しないと思う。利己主義者だろうから」
「利己主義者……?」
「自分の利益ばかり考える人間の事だよ。はっきり言って俺、春樹のお袋さん苦手。二人で暮らせるようになっても食事作らないで、春樹にお金だけ渡して男の所に行ってたみたいだし」
「……」
「あ、春樹には全部内緒ね? まぁ、春樹本人に聞いても大丈夫なんだけど、お袋さんの事だけは聞かないであげて」
「……何で?」

