「勉強頑張って良い点とれたら、夏休みに小旅行に連れてってくれるんだってさ。超楽しみ」
「旅行良いなぁ~! でも、何かちょっとエッチだね!」
「あ、それはもう……終わってるんだ」
「えぇ!?」
リンが小声で話すもんだから、輪の中に入らず黙って聞いていた私も、何が“終わってる”のか察しがついた。
……気持ち悪い。
その言葉が頭の中でグルグルと回りだす。
これ以上この話を聞きたくなかった私は、給食を半分も食べないうちに席を立った。
「涼ちゃん!?」
驚いたミサキが私の名前を呼ぶ。
それを背中で聞きながら敢《あ》えて返事をせずに教室から出ると、そのまま真っ直ぐ屋上に向かった。
「旅行良いなぁ~! でも、何かちょっとエッチだね!」
「あ、それはもう……終わってるんだ」
「えぇ!?」
リンが小声で話すもんだから、輪の中に入らず黙って聞いていた私も、何が“終わってる”のか察しがついた。
……気持ち悪い。
その言葉が頭の中でグルグルと回りだす。
これ以上この話を聞きたくなかった私は、給食を半分も食べないうちに席を立った。
「涼ちゃん!?」
驚いたミサキが私の名前を呼ぶ。
それを背中で聞きながら敢《あ》えて返事をせずに教室から出ると、そのまま真っ直ぐ屋上に向かった。

